小坂山の懐

 
 
 

懐に巣

・・・・・・・・・・・・・・・「小坂山の懐」で考えたこと
 
 

17年前、文京区から高崎に転居した。山と里の接点のような環境といえば、聞こえは
良いが、間口4m、奥行き75m、高低差9m。素人は決して手を出さない問題敷地。
風土も文化も人情も異なる地に、家族5人が100km飛び越えて暮らすことになる。
出身群馬とは言え高崎は新天地。そこで我が家に、不安払拭のテーマを掲げた。
「山の懐、家族の巣」。
大きな包容力で家人を包む壁を山の懐に建て、それを多彩な素材で編んでみようと。
故に家は私の実験箱。一部屋に5種類の壁を使い分け、どれが一番掃除が大変か?など、
家人も試験隊の任を背負い、毎日使うからこそ、様々に説得力のある結果が得られた。
お陰で難は引っ込めつつ適は推し進め、建主には掃除作法まで自信を持って提示できる。
よく建築家が自宅を「自邸」と紹介しているが、これは余りにもハシタナイ。
拙宅の場合、「自白亭」とでも呼ばれそうだが、、、。

 

 




薪ストーブを導入した居間




玄関へのアプローチ




敷地入口よりみる




玄関




ダイニング・キッチン




居間吹き抜け




個室



 

■小坂山の懐

場  所 群馬県
用  途 専用住宅
構  造 木造2階建て(一部RC造)
竣工年数 1996年完成